子宮筋腫取りました/チョコレート囊胞できました

子宮筋腫発見から核摘出手術までのざっくりとしたメモとその後の再発の話

術後3日目(入院5日目)

今日も5時半に目が覚めた。

7時くらいに行ったトイレで持病の下血が。

術後からピタッと血が出なくなってたの、なんだったんだろ?

 

この頃には傷にも慣れてきていた。

起き上がったり座ったりする時、腕の力を利用するのがポイント。

腹筋を極力使わないようにすれば、傷には響かない。

 

一番辛いのはくしゃみ。

うまくくしゃみをかみ殺そうとすると変な声になるので恥ずかしい。

 

 

朝、病室に甲状腺の先生が来て問診。

あれ?私が外来にいくのかと思ってたのに。

軽い問診を受けて、退院後に外来を受けることになり、

「今日、甲状腺のエコーを取ってきてください」とのこと。

 

そんなわけで午後にはエコー室へ。

エコー室は自分の病室からでてエレベーター乗り、

2階分降りてそこから30メートルくらい、という全然近距離。

なのに、往復して病室に戻ったらお腹痛くてベッドに倒れこんだ。

治ってきてると思ってたのに、

ちょっといつもより長く歩いたらこんなに痛いのかと驚きと、なんか悲しみ。

 

午後は仮夫が来てくれて、

暇つぶしに持って来てくれたボードゲームをデイルームでやった。

 

傷の痛みは昨日よりぐっと良くなった。

エコー室に行かなければもっとよくなった気がするけど(笑)

術後2日目(入院4日目)

5時くらいに目が覚めて、そのまま朝の巡回まで起きてた。

 

痛みが強い。

なんでだよってくらい痛い。

本当に治るのかなと朝から悲しくなる。

 

7時前に看護師さんが採血に。

昨日主治医チームが言ってたやつかな。

 

朝食はパンだったから嬉しかった。

けど苦手なレーズンのパンでちょっとがっかり。

ただ猛烈に空腹だったので全部綺麗に食べた。

 

痛いながらも、今日からシャワーが浴びれるのでウキウキ。

9時半に予約して、点滴の針部分の養生をしてもらい、シャワー室へ。

 

その途中で主治医チームの人に呼び止められ、血液検査の結果を聞かされる。

甲状腺の値がコウシンしてます」と言われた。

最初「後進」かと思い「機能が落ちてるという事ですか?」と言ったら

「逆です!スーパーハイテンション!な感じ」と説明される。

「コウシン」は「亢進」でした。

はじめてみた漢字だよ。

 

後で病室に説明に行きますねと言われ、とりあえずシャワーを済ます。

2日入ってないだけで髪の毛はベッタベタだし身体は汗臭いしで、散々でした。

傷はボンドみたいなので覆われてるので、

そのまま洗って良いですよと言われたけど怖くて触れられなかった。

軽くシャワーを当てて、そっとタオルで拭く感じ。

傷、濃い茶色というかいかにも怪我というかそういう色で我ながら痛々しい。

 

部屋に戻ったら主治医チームが言ってた通り来てくれて、

血液検査の結果の説明をしてくださった。

もらった血液検査の値は「TSH」「FT4」「FT3」と見慣れない項目。

基準値に比べてTSHはものすごく低く、他二つはすごく高かった。

婦人科ではここまでしか診られないので、

明日内科の外来予約したから観てもらってきてくださいとのこと。

 

あとは

昼ごはん食べたり、

また母親が来てくれて(昨日の私がすごいやばそうで心配で連日きたらしい)

そのお土産のケーキを食べたり、

その後はゴロゴロしながら漫画読んだりしてました。

 

朝はずっと痛かったけど、

時間が経つにつれて痛みが和らいでいるような感じがした。

この日の朝と夜の痛みは朝が10なら夜は3くらい。

ぐぐっと治った感があって嬉しかった。

 

点滴もこの日が最後。

針が抜けて、一気に病人感がなくなった気がした。

術後1日目(入院3日目)

何度目かの目覚めで、部屋が明るくなってるのが分かった。

時間は分からないけど、朝になったことにすごくホッとした。

窓際ではなかったのだけど、朝日だ!!って本当に嬉しかった。

 

手術してくれたチームの先生がエコーの機械を持ってやって来た。

私の脈がすごく早いらしく、

もしかしたら子宮内に血が溜まってるかも的なことを言っていたと思う。

(ぼんやりしてたので曖昧)

結果よく分からなかったみたいで(笑)後でもう一度見させてくださいと撤収。

この頻脈がその後面倒なことに繋がっていきました。

 

その後看護師さんが、私の荷物から歯ブラシとストローマグを出してくれて

(この2つは事前に持ってくるよう指示されてました)

歯ブラシに歯磨き粉をつけて渡してくれたので、

あ、歯磨き、するんだ。と流されるままにゴシゴシした。

ガーグルベースと水を入れたストローマグを渡され、ぐじゅぐじゅぺっとする。

口の中乾ききっていたのでとても気持ちよかった。

 

その後は熱い蒸しタオルを持ってきてくれて背中や足を拭いてくれた。

顔や首や胸側は自分で拭くのだけど、ここで初めてじっくり傷を見た。

傷の上に透明なボンドのようなものが塗られているだけなので、

ザ・傷!という状態を目の当たりにできた。小さいからそこまでグロくなかった。

 

口内と身体が綺麗になったところで術衣から病衣に着替えさせてくれた。

ここまでですごくさっぱりした。

でも、少なからず疲労を覚えた。

この頃時間を聞いたら10時半だった。まだ8時くらいかと思ってた。

ここで一度立って歩く練習をしたけど、ふらふらでまたあとでになった。

 

休んでると歯科の先生が口内のチェックに来て、

口の中で血の味がするところはありますか?と聞かれた。

そういえばさっき歯磨きで気がついた、唇の右端が切れてることを伝えた。

多分口の菅を止めるテープのせいとのこと。

この傷は退院まで治らなかった

スポンジみたいな歯ブラシ(ミントの味がした)で

口の中がさっぱりするクリーニングをしてくれた。

 

そろそろ起き上がりたいなと思ったけど、

また来ますねと看護師さん言ってたし…と、

なんとなくナースコールを押すのも躊躇っていた。

そんな中、持病のせいでトイレに行きたくなる。

この持病は日に何度も排便(しかも下痢)をしてしまうものなので、

トイレに行けないと大事故(漏らす)ことになってしまう。

漏らしたくない。

ここで漏らしたら看護師さんは優しく片付けてくれるだろうけど、

そんなのいやだーーー!

葛藤し始めたちょうどいいタイミングで看護師さんが来てくれた!

「持病のほうでトイレに行きたい」と言い、2度目の挑戦で無事に立って歩けた。

強い気持ちがあればできるんだね(笑)

 

点滴台を押しながらすり足でトイレまで歩く。

無事に便座に座ったけど、便意の波は去っていたし、

尿管が入ったままなのでなんだか落ち着かず、ガスだけ出してトイレは終わった。

奇しくもガスが出るのは大事なことのようで、良かったねと言われました。

 

そのまま処置室に連れて行かれ、再度主治医チームがエコー。

やっぱりよく分からないみたいな感じがした。

この時に甲状腺の病気はあるかと聞かれ、首をやたらと触られる。

甲状腺??

とくに言われたことないですと答え、明日血液検査しましょうで終わる。

 

その後尿管を抜いてもらった。

これが痛いという噂なので怖かったけど、確かに痛かった。

まあでも我慢できる痛さ。

抜けて本当にすっきり。

 

ようやくぽてぽてゆっくり歩いて自分の病室に戻ると母親が来てくれていた。

どう?と聞かれるけど、痛いとしか言えなかった。

そしてお昼ご飯もきた。

五分粥ですと言われてたのにうどんだったからビックリした(笑)

術前、あんなに腹ペコで早くご飯が食べたいとばかり考えていたのに

半分くらいでお腹いっぱいに。美味しかったんだけどね。

ここから錠剤の痛み止め(ロキソニンジェネリック)を出されていた。

飲んでも劇的に痛みが消える訳でもなく、

母がいるのに話すのも怠くてうとうとしたりという感じだった。

母もそれを察してくれ、1時間くらいで帰っていった。

 

夕方くらいに以前取っておいた自己血を戻しましょうという話になる。

(すこし貧血だったからだと思う)

日勤と夜勤の交代くらいのタイミングだったからか、看護師さん2人がかり。

手馴れていないのかこっそりとマニュアルのようなものを見つつ作業してた。

私は気にしないけどそれ患者に見られたらまずくないのかね。

入れるまでもだけど、落とし始めてからもすごく時間がかかって、

しかも途中で詰まったりして、

この日のノルマの点滴4本が消灯までに終わらなかった。

 

晩ごはんもあまり進まず、起き上がるのも辛い。

寝違えたかのような首から背中にかけての怠さと傷の痛みでどの姿勢でも寝にくく、

何度も起きたりと熟睡できなかった。

でも、昨日の夜に比べると何倍もましだった。

 

手術当日(入院2日目)

手術の朝。

 

すでに絶食で11時から飲水も禁止。

でもあんまり飲むと麻酔から覚めた時に気持ち悪くなるから

9時くらいでやめた方がいいよと朝の検温に来た看護師さんからアドバイス

 

 

これ本当に重要だった。

私はうっかり10時半くらいに一口飲んでしまったのだが、後悔することに。

全身麻酔の人、本当にこれ守ったほうがいいよ!

 

 

私の向かいにも1人入院されている方がいて、

昨日の感じから同じ主治医チームで今日手術を受けることを察していた。

その方は私の前に手術するようだったけど、

「朝緊急の手術があったので、ちょっと遅れるかもしれない」と言われてた。

てことは、私もおすんだろうな…。

 

 

朝の9時くらいから点滴が始まる。

ルートを取ってくれた看護師さんが今日1日私の担当だった。

昨日の採血で痣ができた私は点滴に対して不安があったが、

痣にもならず刺すときもそこまで痛くなくて上手!だった。

 

点滴が邪魔だし飲んだり食べたりもできないし、暇だった。

本当にお腹がぺこぺこで、早くご飯食べたいなあと思ってた。

 

手術が午後だと暇で時間持て余します。

手術は選べるなら午前中がオススメです。

 

13時に婚約者(以下、仮夫)と母親が来てくれて、

3人でデイルームで他愛もない話をだらだら。

 

「暇だな」

「暇だね」

 

途中で看護師さんがきて、やはりちょっと遅れていると教えてくれる。

病室に戻って、

血栓防止ソックス(昨日ふくらはぎのサイズを測られた)と

Tパンツ(前がマジックテープで止まってて全開になる

不織布みたいな素材のぱんつ。事前に購入しておくように指示されていたもの。)

を身につけて、待つ。

 

結局予定より1時間遅れの、15時半になってやっと移動。

手術室までは朝ルートを取ってくれた看護師さんと歩いていく。

仮夫と母親も入り口前までは一緒に来てくれた。

「ご家族はここまでで…」と言われ、じゃーねーと手を振り別れ中に入ると、

手術室のドアの先は何にもない空間でびっくり。

奥にもう一つドアがあるので、ここは前室というか、廊下というか、

そういう場所なのかなあ?

などと思いつつメッシュのシャワーキャップみたいなのに髪の毛を全部入れて、

手の消毒をする。

 

そして奥にあるドアが開くと、

物凄い数のお医者さんやら看護士さんやらがいる。

ここは手術室がおそらく10個以上あるようで、すっごい混雑。

平日の午後14時くらいの東京駅くらいの人口密度。(わかりにくい)

 

すこし待っていると、手術室の看護師さんが迎えに来てくれる。

手術室の看護師って響きがなんか衝撃的だった。

てっきりそれぞれの、婦人科なら婦人科の看護師さんがやるのかと思ってた。

私は手術室8番ですといわれ、入り口から結構遠いそこまで歩いていく。

 

そして手術室へ。

手術室はドラマとかよりも生活感というか、物が乱雑にある感じがしました。

え、大丈夫?とちょっと思った。

無菌状態とかにするんじゃないの?と思いつつも、

案内されるまま手術台に座らされました。

 

ついたらまず名前と生年月日と手術内容を聞かれます。

手術内容は簡単でいいので、と言われたのでまごまごしながら

子宮筋腫をとります」と言った。

 

その後服を脱がされ(布で隠してくれる)Tパンツ一丁という姿になり、

横になるように言われる。

両腕は腕用の台に固定され、心電図やら血圧計やらつけられます。

自分の体にどんどんコードがついていく。手際良すぎてすごい。

そして、すごく、寒い。

裸だし、室温がかなり低めに設定されていると思う。

震えていたら「寒いですよね、ごめんね」と手術室の看護師さんが

腕にタオルをかけてくれた。

うん、腕は寒くないよ!体にかけてよ!と思ったがかけてくれなかった。

 

このころ、連れて来てくれた病棟の看護師さんが戻っていった。

頑張ってねと言われ、置いてかれたような寂しさが。

 

ものすごく緊張してるのと物珍しい部屋にいるのとで、

ずっと目だけきょろきょろとさせて周りを見ていた。

そんななかすっと酸素マスクを当てられた。

あてますよ、とか言ってほしい…無言で恐いじゃないか。

研修医?みたいな初対面の男性…あ、昨日来た人かも…?

その人のマスクの当て方がなんとなく不快でやだなぁと思っていたら、

「あと12分で眠りますよ」

と言われびっくり。

もっと短時間ですっと眠るのでは?と思いつつ、意識を失いました。

 

 

 

主治医の

「○○さーん!手術終わったよー!」

という声で目覚めた時まず感じたのは

 

「さむい」

「吐きそう」

 

の2つ。

 

少し遅れて

「あ?お腹すっごい痛い!え、なにこれ?!こんなに痛いの?」

 

ガタガタ震えながらボロボロ泣いておえっと胃液を吐きつつ、

「手術やめればよかった」

「手術やめればよかった」

ばかり考えていました。

(この時吐いたの、10時半に飲んだ水のせいかもと今は思う。

看護師さんのアドバイスは聞くべきだった!)

 

このあとはちょっと曖昧なのだけど、

次に目覚めた時は母と仮夫が自分を覗き込んでいました。

なにか言いたかったけど、喉がかっさかさだし頭いたしい声が出なかった。

母親が「帰るね」と言ったので、頷いたような気もする。

 

その次に目覚めた時は仮夫が「帰るね」と言っていた。

自分の感覚ではついさっきという感じだけど、

翌日聞いたところ母が帰ったのが18時くらいで

仮夫が帰ったのが19時半くらいらしい。

ただただ寝てる私にそんなに付き添ってくれたのか

※寒い寒いと号泣していたからか、

みのむしみたいに毛布がぐるぐる巻きにされていたそうで、2人は

「なんで巻かれてるんだろう」

と首をかしげていたらしい…。

 

 

術後の夜。

 

術後は自分の病室ではなく、

ナースステーションの正面にある回復室のような場所にいました。

 

頻繁に看護師さんが来てくれたと思う。

来てくれるたびに目を覚まして、お腹の痛みに耐えてた。

生理痛に似ているんだけど、それにプラスしてじくじくするような痛み。

お腹をおさえたいけど、傷に触れるのが怖くてできない。

 

術後からぐるぐる巻だった電気毛布が今度は暑かったみたいで、汗びっしょり。

看護師さんが「ごめんねごめんね」と言いながら慌てて毛布を取ってくれ

顔の汗をティッシュで拭かれた。

しかしその後また寒くて布団かけてもらったり、暑さ寒さの辛さもあった。

 

あとはまだ水が飲めないとのことで、痛み止めの座薬を入れてもらいました。

座薬慣れしてて良かった(笑)

でもあんまり効かなくて、痛いままだった。

 

どうにか痛くない体勢になろうと何度も寝返りを打つけど、

点滴やいつ入れたのかわからない尿管や小さな心電図みたいなやつや

足についてる血栓防止の機械(たまにういーんって存在感を出してくる)や

自分につけられているものがどうなっているのかよくわからなくて怖いし

どこを向いてもお腹は痛い。

主に左を向いて少し膝を曲げて腰を曲げていることが多かった。

これが楽という訳ではなく、体を小さくしておきたかった。

 

吐いたから口がカサカサで、喉も痛い。

時計がないので今が何時なのかが分からず、

ずっと真夜中のまま、この痛みのままだったらどうしよう

とわけもなく不安になったりした。

 

術衣が捲れてほぼ裸みたいな状態だったのと、

尿管が不快だったのと、

想像以上の痛みと、

病院でたくさん人がいるのになんでだかとても孤独で

 

この夜は本当に辛くて

今思い出しても泣きそうになる。

 

入院初日(手術前日)

とうとう入院する日が来た。

 

荷物は最小限にしようと思ったのに、あれもこれもと詰め込んで

トランクはぱんぱんだった。

パジャマとタオル類は面倒なのでレンタル(1日391円)を利用。

なのに大荷物。

 

入院する前に歯科に行くように言われていたので、

機械で再診受付して大荷物を引きずりながら行く。

歯科が遠いんだ、これが…。

 

歯科では歯石取りとフッ素塗りをしてくれた。

歯石取るのって超痛いのね。

水がどんどん口に入ってくるし変なところに入ったらむせるぞ…と

緊張した。

歯石を取ってくれた人とは別な人が歯をチェックし、

「ザラザラするところとかないですか?」

と聞かれたけど、正直もう苦痛レベルがマックスだったので

大丈夫です!と元気に答えて終了。

 

その後入院受付へ。

激混み。

月曜日だからなのか、ものすごい人が受付待ちしている。

多分30分くらい待った。

ようやく呼ばれて、いろいろな書類を渡されて行く場所を指示される。

指定された病棟に行くと、自動ドアが開かない。

面会時間開始前だったので、閉まっていたみたい。インターホンで開けてもらい、

ナースステーションにいくと、担当看護師さんが病棟を案内してくれた。

 

案内された私のベッドは右端。やったー端っこ!

この病室はベッドが扇型にならんでいて、どのベッドにも窓がある。

カーテンで区切られる一人当たりのスペースも気持ち広め。

 

看護師さんに

「パジャマに着替えて、もうすぐお昼なんでくつろいでてくださーい」

と言われたので、レンタルパジャマに着替えて、荷物を整理。

するとすぐにご飯がきた。

ちらし寿司とおひたしとお吸い物。

ちらし寿司はお酢の味がほとんどしなくて、具も薄味、ああ病院食だなという感じ。

おひたしとお吸い物は美味しかった。

 

お昼ご飯を食べてしばらくしたら処置室に呼ばれ、

入院中のスケジュールや注意点、明日の手術の時間などを教えてくれた。

そう、前日まで何時からなのか教えてもらえなかったの!

私は14時半に手術室にいくことになりました。

明日の今頃かあ。

 

そのあとおへその掃除と剃毛をされる。

これもネットで読んで知っていたので、前日におへそは掃除していた。

そのせいか「綺麗ですね、何も取れないわー」と看護師さん。

そして剃毛。

どこまで剃られるのと怯えていたけど、恥骨のところまでとのこと。

私は幅にして1センチ弱くらいシェーバーでざーっとやられたくらいだった。

腹腔鏡手術だけど、万が一開腹になった場合の処置らしい。

あとは採血。

この看護師さんとてもいい人だったのだけど採血は絶望的にダメで、

この日の採血でできたくそでかい痣が退院の日まで消えなかった(笑)

 

シャワーは一人30分で予約制とのことで、夕方に早速使ってみた。

ジムとかのシャワー室を想像したけど、全然そんな綺麗じゃなくて

合宿所のシャワーって感じ。

小さい正方形の水色のタイル張りで、

2人まで同時にシャワー使えるって言ってたけど

シャワーカーテンで区切られてるだけ。

私は温泉とか、他人とお風呂に入るのがとても苦手で(貸し切りなら好き)、

このシャワーは正直苦痛だった。

まあでも1週間の我慢だしと思えば、そこまでの問題でもない。

 

入院初日のせいか看護師さんだけでなく、

麻酔科の知らない人やら薬剤師さんやらがひっきりなしにベッドにくる。

コンビニでも行こうと思ってたけど、不在だと申し訳ないなと思い

ベッドでテレビを見て過ごした。

 

晩ごはんはしょうが焼き。とても美味しかった!

昼ごはんでちょっとがっかりしてたけど、

「飯うまかった」の口コミは嘘じゃないかもと希望が持てた。

 

食後に便を柔らかくする薬を処方された。

この薬に加えて通常は翌朝(手術日の朝)に浣腸をするらしいのだけど、

私は大腸に疾患があり元々便がゆるいので免除された。

 

病院は22時消灯だけど、22時って普段晩御飯を食べている時間だったりする。

眠れるわけもなく、ベッドでゴロゴロして過ごす。

明日手術というのが、この段階にきてもまだ実感がなかった。

 

手術前日は0時から絶食。

晩御飯は18時だったので小腹がすいてきている。

ここ最近、私は食欲がすごくて大量に食べていたので、

病院の晩御飯ではお腹がもたなかった。

とはいえこんな時間だし食べるものもないので我慢するしかなかった。

 

眠ったり目が覚めたりを繰り返し、いよいよ当日を迎える。

 

 

 

手術の説明と自己血採血の日。

この日は入院前最後の通院。

内容は

・麻酔科医面談

・歯科検診

・自己血採血

・S先生からの手術の内容説明

というラインナップでした。

この日は手術の日に来てくれる家族を連れて来てくださいと言われていたので

母親を連れて行きました。

 

【麻酔科医との面談】

手術室の隣にある麻酔科の部屋にいくと、まずDVDを2枚見せられました。

一つは手術の流れ、もう一つは麻酔とはこういうものですという内容。

副作用の説明も入っているので、見てると理解できるというより恐怖を煽られる…。

 

その後看護師さんから軽く説明。

「先生今手術に入ってしまったんで、少しお待ちくださいね」

と言われたんだけど、そんなすぐ出てこられるの…?

手術抜けてくるってこと…?

などと母親とひそひそ話していると先生到着。女性の先生でした。

事前にアンケートのようなものを渡されていたのでそれを確認しつつ

説明をされます。

 

よく子宮筋腫のブログや2ちゃんで見る「硬膜外麻酔」ですが、

「今回は使いません」ときっぱり。

代わりに「神経ブロック注射を打ちます」と言われました。

正直どちらも使ったことないし痛みも想像がつかないので

「それで痛くないんですか?」と聞くと、

「痛いときは仰っていただければ対応できますので」とのこと。

そういう意味ではないのだけど、私に選ぶ権利はなさそうなので、

同意書を書いて終了。

 

 

【歯科検診】

麻酔科の面談をした部屋に技師さんが来てくださり、まずは問診。

私は子供の頃のトラウマで歯医者恐怖症で、

本当に大げさでなく数十年以上歯医者に行っていない。

そんな口内を見ていただくのは申し訳ないと謝ったけど、技師さんは

「50年行ってないって人もいるし、本当に気にしなくて平気です」

とニコニコ言ってくれた。

やさしい。

なぜ術前に歯医者に行く必要があるのかというと、

一つはぐらぐらしている歯が挿管の際に取れたりする危険があることと、

口内環境が悪いと細菌が挿管で肺など他の臓器につくことになり

悪影響があるかもとのことでした。こわい。

そこで軽く歯を見られて、どちらも問題はなさそうとのこと。

よかった!

この後念のために歯のレントゲンをとって歯科の方に行って欲しいとのこと。

しかしこの時すでに自己血採血の予約時間が迫っており、

全部が終わってからでも大丈夫とのことだったので、最後にすることにした。

 

【自己血採血】

自己血採血とは、手術中に輸血が必要になった時のために、

事前に自分の血液を取っておくことです。

輸血は同じ血液型でも拒否反応的なもので合併症が出てしまうこともあるらしく、

自分の血ならその辺安心でしょってことなのでしょうかね。

 

採血室のベッドに横たわり、いろいろな道具が用意されていくのをぼんやり見てた。

看護師さんが「先生今来ますのでお待ちください」といい、

今日このセリフよく聞くなあと思っていたら若い女性の先生が来た。

ていうか、なんで医者がくるんだろ?

と思っていたら、血を採血するための点滴の針のようなものを刺した。

これがとても太くて痛い…!

太いから看護師さんでは刺せないやつなのかなあ?

刺した針から床のあたりにあるらしい(寝てるから見えない)機械に

血がどんどんと落ちていく。

取る量は400mlと言っていたけど、10分くらいで終わったように感じる。

取られた後はもう視界まっしろで指先冷たい、ド貧血という感じだった。

そのまま同じルートを使って鉄剤2種類を点滴。

そのあとは回復タイムでしばらくベットの上で休ませてくれ、貧血も治った。

病院によっては何回かに分けて取るみたいだけど、

あの痛い針を何度も刺すなら一度で終わってよかったなと思う。

 

【手術の説明】

産婦人科の説明室のような場所で、S先生と母と私で。

手術の名前は「子宮筋腫核摘出手術」で、術式は腹腔鏡手術。

先生は紙にお腹部分の絵を書き、穴を開ける4箇所に赤で印をつけた。

おへその下、左側の上下に2箇所、右側に1箇所。

左側の下の傷は少し大きめになるけど、それでも3センチくらいとのこと。

母が「執刀は先生がしてくださるんですか」と質問。

あ。私もそれ知りたかった。

「はい、もちろんです。チームで対応しますが、僕がやります。」とのこと。

ここは大学病院なので、研修医とかがやるのかなあと思ったけど

やりますと言ってもらえたので一安心。

まあ、寝てる間のことなんてわかんないけどね…。

 

【歯のレントゲン】

ここで夕方近かったので、母親は帰ることに。

遅くまでありがと〜と出口まで送り、私はレントゲン室へ。

歯のレントゲン初めてでどうやるのかなあと思ってたら、

顎を乗っける台に噛むところがあって、

そこを噛んで撮影するとカメラがぐるっと360度撮影してくれる仕組みのようだった。

すごいねー。

 

【歯科】

さっきは普通の部屋で見てもらったけど、今度は歯科の部屋に行くことに。

本当に本当に歯医者イヤで、音とか匂いとかでゲロ吐くかもと不安になっていたけど

どちらもあまりしなくてよかった。

さっきと同じように歯を見られ、

レントゲンも手術に影響するような歯はなさそうとのこと。

「ただこれねえ」と医者がレントゲン写真を指差す。

それは左下の親知らずで、普通の歯は歯茎に対して垂直にはえているのに対し、

平行に、真横からはえてた。

わー。

今すぐじゃなくていいけど、歯医者にかかったほうがいいとのことで、

近くの歯科に紹介状を書いてくれるとのこと。

やだ…通いたくない…(´・ω・)

 

手術の前日と翌日に歯のクリーニングをするとのこと。

前日=入院初日なので、入院手続きする前にここに来てねと言われました。

 

 

そんな感じでこの日は終了。

手術まで2週間。

でもまだ、そこまで実感が沸いてなかった。

 

術前検査と2回目のリュープリンを打った日。

8月に入り、再度病院へ。

この日は術前検査と入院の説明とリュープリン2回目の日でした。

 

術前検査は

・採血/採尿

・心電図

・肺機能

・レントゲン

心電図と肺機能は予約制だったのでそれほど待ちませんでしたが

ほかは大混雑でした。

 

肺機能は筒を加えて鼻をクリップで止められた状態で

何回も何回もフーフー息を吐かねばならず、苦しかったです。

 

検査が終わったら産婦人科の看護師さんとマンツーで入院説明。

持ってこなくてはいけないものや病棟の注意点を説明されました。

この病院、履物はスリッパやクロックスが禁止というのが辛かった。

(シャワーの後とかスニーカー履くのちょっと嫌だった)

あと、せっかくだから(?)個室がいいなと思ったのに、びっくりする価格だったので諦めて4人部屋を選択しました。

 

そのあとS先生が検査結果の説明。

手術に関して特に問題ないんで大丈夫ですとのこと。

「ちょっと脈が早いね…まあ、手術に問題はないよ」とのこと。

この言葉が後々の私を苦しめることになるのだ…(大げさ)

 

そのあとは2回目のリュープリン。

前回のように看護師さんが打ってくれるのかと思ったら、

処置室にいくように指示。

処置室で受付し待っていると、

疲れ切ってなのか元々なのか、すごい無愛想な男性によばれました。

注射も無愛想なのか、前回と違ってとても痛かった…!

痛い顔をしていたのか、「この注射痛いんですよ、サーセン」とか言ってくる。

前回は痛くなかったんですけど!

 

この日は3時間半くらい病院にいた気がする。

今までいかなかったいろんな場所にいって

オリエンテーションみたいで面白かったけど、

ものすごく疲れた。

 

次回は麻酔科医との面談、歯科検診、自己血採血、手術の説明。

これまた盛りだくさん。

 

因みにこのあとリュープリン打った後が腫れて、触れるととても痛かった。

無愛想のやつー!とちょっと恨めしかった。