婦人科へ行った日。
婦人科といえば、あの椅子である。
倒れながら開脚していくあの椅子。
あんなものに座りたくない!あとやっぱり恥ずかしい!
そんな理由で私は婦人科へ足を運んだことは一回もなかった。
しかしこのぽこっとしたもの。
放っておいたらなんかやばい気がする。
生理は塊を最後に収束して11日目で終わった。
来月もでるんだろうか。
このぽこっとしたものはもっと大きくなるのだろうか。
仕方ない、病院に行こう。
会社の同僚が通っているという婦人科を教えてもらい、しぶしぶ向かう。
そこは個人クリニックで、男性医師だった。
男性なんていやだと思わないこともなかったけど、そんなこというほうが恥ずかしいような気がして、ダメだったら他の病院を探せばいいやと開き直って向かった。
とても綺麗なクリニックで、待合の椅子はおしゃれなソファだった。
問診票に記入し、しばらく待つと名前を呼ばれた。
先生は優しく丁寧な人で、話をちゃんと聞いてくれた。
私の中のいい先生の条件の一位は話をきちんと聞いてくれる人というもので、この先生はそこをクリアした。
では、ちょっと見てみましょうと隣の部屋に案内される。
でた!!
あの椅子!!
ぱんつだけ脱いで座ってくださーいと言われる。
もう逃げられない、覚悟してえいやと座る。
「動きますね〜」と看護師さんがいい、私の裸の下半身はカーテンの向こうに消えた。
「エコーを入れます」と言われ、ぐぐっと何かが入ってくる。
うへえ、と思っていると先生はすぐに
「あ、筋腫ありますね」
と告げた、エコー入れて2秒くらいで見つかったけど!
「かなり大きめですね〜」
「8.5センチくらいかな」
「卵巣は大丈夫そうですね」
ぐりぐりと先生は色々な部分を診察する。
正直恥ずかしいとか全然なくて、やっぱり子宮筋腫だったのか…ということにぼんやりしていた。
この日が婦人科デビューの私。
住んでいる県から婦人科検診が割引で受けられる案内がきていたが、まだ受けてなかった。
問診の時に「ついでにやる?」と先生が聞いてくれてたのでお願いしていた。
「では献体とりますね〜」
子宮頸がん検査は、「?」という感覚で終わった。
「次、体がんね〜」
がりっっっっという痛み!思わず「痛っい!!」と声に出た。
「ごめんね、終わったから。出血するからタンポン入れとくね」
と、タンポンが入ってきて、検査終了。
再び問診。
子宮筋腫に間違いないと思うけど、エコーでは良性か悪性かの判断はせず、
MRIでするとのこと。
このクリニックには設備がないので、検査センターみたいなところで受けてくるようにとのこと。
その場で予約してもらい、週末に決定。
※因みに頸がん・体がんともに異常なしでした。